日本の文化には、二つの流れがあると言われています。一つは、常に無垢であることを尊び、そこに神を見いだすこと。そしてもう一つは、時代の波に流されながらも、残されてきた伝統的な権威を見いだそうとすることです。

わたしたちが暮らす島根県は「出雲大社」が鎮座し、そこでは神代から神事（目に見えない事柄）を司ってきました。毎年、旧暦の10月（神在月）になると全国より八百万の神様がお集まりになり「神議（かみはかり）」、すなわち縁結び会議が行われています。いにしえよりわたしたちの暮らしの中には、いつも神の存在があり、神に捧げる供物や祈りは、人々が自然と共存できる感謝の心。その精神が根付いている島根のものづくりは、無垢な気持ちと伝統を重んじる思いが息づいていると言えます。

わたしたち「シマネRプロダクト」は、代々伝わる伝統技術を受け継ぎ（RELAY）、その技術を用いて新しい価値観を見いだすことで（REBORN)、ものづくりの姿とニーズを一新させ（RENEWAL)、「ヒト・モノ・コト」を念頭においたものづくりを考えています。自然の中で培われてきた「日本美」をさらに追求し、新たなものづくりのかたちを島根から届けます。